2025年に教員を辞めて、屋久島で会社を作りました。
社員はいません。メルマガの配信も、予約の受付も、請求書も、ブログの下書きも、自分で作った仕組みとAIで回しています。
浮いた時間で何をしているか。人と話しています。鹿児島で組織開発に取り組む経営者の方に一つだけお伝えするなら、AIのゴールは「速くなること」ではなく、浮いた時間を「対話」に戻すことです。 そこまで設計して、はじめて組織が変わります。
この記事でわかること【2026年9月時点】
- 社員ゼロの会社を、AIと仕組みで回している元教師の実態
- AIで時間が浮いたあとに、多くの会社で起きること
- 浮いた時間を「対話」に戻す組織開発の設計と、鹿児島のAI研修・体験型研修の使い分け
目次
社員ゼロで回すために、AIに渡したもの
独立1年目は赤字でした。それでも、教員時代より楽しかった。
楽しかった理由の一つは、自分の時間を自分で設計できたことです。
やったことは地味です。
メルマガは配信の仕組みを自分で作り、文章のたたき台はAIに書かせる。研修やコーチングの予約は、フォームから自動で受け付ける。請求書は、予約データからほぼ自動で出す。ブログの下書きも、AIと一緒に作る。
一人でやっている会社なので、「誰かに頼む」という選択肢がそもそもありません。だから、渡せるものは全部AIと仕組みに渡しました。
その結果、何が起きたか。
事務に使っていた時間が、ごっそり空いた。
ここまでは、たぶん多くの会社で同じことが起きます。問題は、そのあとです。
浮いた時間は、放っておくと「次の作業」に埋まる
AIを入れて、業務が速くなった。
そのあと、浮いた時間はどこに行くのか。
僕の経験では、放っておくと「次の作業」に埋まります。
返信が速くなったぶん、返信の数が増える。資料が速く作れるぶん、資料の枚数が増える。忙しさは、まったく減らない。
これは会社でも同じです。AIで一人ひとりの手が空いても、その時間の使い道をチームで決めていなければ、空いた分だけ新しい作業が流れ込む。
そして、いちばん最初に削られるのが「話す時間」です。
1on1が「時間があれば」になる。振り返りの会議が「今週は飛ばそう」になる。雑談が消える。
AIで速くなった会社ほど、対話が減る。 僕はこれを、けっこう本気で心配しています。
僕は、浮いた時間を「話す」に全部使った

僕は、浮いた時間の使い道を先に決めました。
人と話すことに使う。
コーチングのセッション。研修の場での対話。画面共有をしながら、一緒にAIを動かすサポート。
そのサポートで気づいたことがあります。相手は美容サロンの集客を教えている方で、「AIでこういうことをやりたい」ははっきりしていた。でも一人だと、最初の10分で止まる。隣に人がいると、どんどん進む。
能力の問題じゃなかった。一緒に進む人がいるかどうか、だった。
AIが速くしてくれた時間で、僕がやっているのはこれです。人が一人では進めないところに、一緒にいること。
会社で言えば、これが1on1であり、振り返りであり、チームの対話です。AIは、そのための時間を作ってくれる道具だと思っています。
組織開発として、AI研修をどう組むか

僕らが鹿児島で提供しているAI研修は、生成AIを日々の業務にそのまま使える形で身につける、12時間・全6回(2時間×6回)のオンラインライブ研修です。提案資料・議事録・お客さま対応・SNS発信・事務の自動化など7つのテーマから、貴社の業務に合わせて6回分を組みます。詳細は研修ページにまとめています。
組織開発の観点で、僕が設計に入れていることが2つあります。
ひとつ目は、初回に「浮いた時間を何に使うか」まで決めること。 どの業務をAIに渡すかだけでなく、そこで空いた時間をチームの何に充てるかを、先に言葉にします。1on1なのか、お客さまと向き合う時間なのか、新しい企画なのか。ここを決めないと、時間は次の作業に埋まります。
ふたつ目は、6回の間に「持ち寄る場」を必ず作ること。 決めた業務でAIを使い、現場で試し、次の回で持ち寄って直す。この往復そのものが、チームの対話の練習になります。
そして、対話の場そのものを本気で作りたい会社には、屋久島の森と焚き火で行う体験型研修を組み合わせています。役割と肩書きをいったん外して、本音が出る場をつくる。これについては「動かない部下」を作っていたのは僕だったに詳しく書きました。
AIで時間を作り、その時間を森と焚き火で対話に戻す。僕の中では、これが一つの流れです。
業務の効率化そのものを個別に相談したい場合は、AIコンサル・業務効率化支援でも受けています。
費用と、先に知っておいてほしいこと
AI研修の受講料は40万円/名(12時間)です。人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の対象となるよう設計しており、中小企業の場合、経費助成75%(上限30万円/名)が適用されると実質負担の目安は10万円/名です。
対象は雇用保険に加入している従業員の方に限られ、経営者や役員の方は同席はできますが助成の対象にはなりません。受講料は先にお支払いいただき、助成金の入金は支給申請後おおむね半年程度が目安です。支給申請の手続きは社会保険労務士の独占業務のため、僕が代行することはできず、貴社の顧問社労士さんと連携して進めます。支給の可否は労働局の審査によります。
オンラインライブが基本ですが、屋久島、鹿児島以外でも対応できます。もちろん、全国への出張もお見積もり可能です。
体験型研修の費用と進め方はリトリート研修のまとめをご覧ください。
よくある質問
Q. AI研修と組織開発は、どう関係するのですか?
A. AIで業務が速くなったあと、浮いた時間をチームの対話や振り返りに充てる設計まで含めて考えるのが、この記事でいう組織開発です。AI研修の初回で「浮いた時間を何に使うか」をチームで決めます。
Q. まず何から始めればいいですか?
A. 無料相談で、いま時間が溶けている業務と、チームの対話がどれくらい取れているかをお聞きします。業務の時間不足が先ならAI研修から、対話の場が先なら体験型研修から、というご提案が多いです。
Q. 小さな会社でも意味がありますか?
A. 僕自身が社員ゼロで回している会社なので、小さいほど効くと感じています。人数はご相談ください。助成金は1名あたりで計算されます。
Q. AI研修に助成金は使えますか?
A. 条件を満たせば、人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の対象になり得ます。中小企業の場合、経費の75%(上限あり)が助成され、受講料40万円/名の研修なら実質負担は10万円/名が目安です。対象者は雇用保険に加入している従業員に限られ、支給の可否は労働局の審査によります。
Q. 鹿児島県外からでも受けられますか?
A. はい。オンラインライブが基本で、全国からご参加いただけます。鹿児島県内・全国への出張研修もお見積もり可能です。
速くなった先に、何を置くか
AIは、時間を作ってくれます。
でも、その時間に何を置くかは、AIは決めてくれません。
僕は「人と話す」を置きました。会社なら、それはチームの対話です。
あなたの会社では、AIで浮いた時間に、何を置きますか?
著者情報:渡邉匠(ちげ)。株式会社創 代表。鹿児島県屋久島町在住。2016年に屋久島の通信制高校へ赴任し、10年間英語・ITの教員として勤務。主任として空回りした経験とコーチングの学びを経て2025年に独立し、屋久島の森と焚き火を使った体験型研修・チームビルディング研修、生成AIの業務活用を支援するAI研修、Webアプリ開発を行っている。
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