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鹿児島 体験型研修|”動かない部下”を作っていたのは僕だった

鹿児島 体験型研修|”動かない部下”を作っていたのは僕だった

「なんで、あいつらは動かないんだろう」

屋久島の高校で主任になったころ、僕が毎日思っていたことです。

でも、違いました。動かなかったんじゃない。動けない場を、僕がつくっていた。“できない社員”の正体は、たいてい本人の能力ではなく、その人が置かれている環境のほうにあります。 鹿児島で体験型研修をやっているのは、この順番をひっくり返すためです。

この記事でわかること【2026年9月時点】

  • 主任として空回りし続けた元教師が、「相手のせい」から降りるまでの実話
  • 「環境を変える」が具体的に何をすることなのか(職場で今日から試せる4つ)
  • 屋久島の森と焚き火で2泊3日やること・費用・進め方

「なんで、あいつらは動かないんだろう」と思っていた2年半

僕が屋久島の通信制高校に赴任したのは2016年です。

その前はカナダで山岳ガイドをしていました。永住権が取れず、1年粘って断念して帰ってきた身です。悔しさと向上心をそのままぶつけるような、熱血教師でした。

赴任して2年半で、主任になりました。

そこで、壁にぶつかったんです。

自分の言葉が、伝わらない。
誰よりも動いているつもりなのに、チームがついてこない。

ちょうど子どもが生まれた時期でもありました。
リーダーとしても、父としても、空回りし続けた。

悔しくて、涙が出た日もあります。

そのとき僕が何を考えていたか、正直に書きます。

「あいつらのやる気の問題だ」

本気でそう思っていました。

動かないのは相手の能力のせい。伝わらないのは相手が聞いていないせい。自分の側に原因があるとは、1ミリも思っていなかった。

生徒に対しても同じです。

「この子は課題ができない子」
「この子はやる気がない子」

心の中でラベルを貼って、そのラベルどおりに接していました。

変わったのは生徒じゃなくて、僕の問いかけだった

教員8年目のことです。

副業、NPO、ブログ、投資。いろいろ手を出しては「どれも違うな」と思っていた頃に、元同僚がやけに変わっていることに気づきました。

「コーチングを学んだんだよ」

説明会に足を運んで、その場で入塾を決めました。これが最後の自己投資だ、と腹をくくって。

コーチは、何も教えてくれませんでした。ただ、問いかけてくるだけ。

「あなたは、本当はどうしたいんですか?」

答えていくうちに、自分の中から勝手に答えが出てくる。冷房を効かせた部屋なのに、脇汗が止まらなかった。

で、これをそのまま授業でやってみたんです。

「この課題、どうする?」
「なぜ、そう思ったの?」
「他には、どんなやり方がある?」

教えるのをやめて、問いかけに変えた。それだけです。

最初は生徒も戸惑っていました。「先生が答えを言ってよ」という顔をしている。

でも2週間、3週間と続けるうちに、ぽつぽつ自分の意見を言い始めた。気づいたら、クラス全体が動いていました。

ここで、けっこうな衝撃を受けたんですよね。

生徒は1ミリも変わっていない。変わったのは、僕の関わり方だけ。

「できない子」は、できない子じゃなかった。
「できない子」として扱われる環境に、置かれていただけだった。

これに気づくのに、僕は8年かかりました。

「あの人は動かない」と見えるとき、人は環境を見ていない

たぶん、あなたの職場にも「あの人」がいると思います。

何度言っても同じミスをする人。
会議で一言もしゃべらない人。
指示待ちで、自分から手を挙げない人。

僕もそう見ていたので、責める気はまったくないです。これは人間の癖みたいなものらしいんですよ。

心理学に「基本的帰属の誤り」という言葉があります。他人の行動を性格や能力のせいにして、その人が置かれている状況の影響を軽く見積もってしまう認知の癖のことです(APA Dictionary of Psychology “fundamental attribution error”)。

自分のミスは「忙しかったから」、他人のミスは「あいつが雑だから」。あれです。僕が主任時代にやっていたのは、まさにこれでした。

厄介なのは、この癖にハマると打ち手が「本人への指導」一択になることです。

もう一回説明する。研修に行かせる。面談で気合いを入れる。

でも、会議のしゃべりにくさも、失敗したときに真っ先に犯人探しが始まることも、全部そのままなんですよ。

だから月曜日には元どおりになる。

環境を変えるって、具体的に何をすることなのか

屋久島の森の中で、参加者に手振りを交えて問いかけるファシリテーター

「環境が大事」と言われても抽象的すぎて動けないので、僕が実際にやっていることを書きます。道具もお金も要りません。

ひとつ目は、名前で呼ぶこと。 「あなた」「ねえ」ではなく、必ず名前で。それだけで「ここにいていい」という感覚が生まれます。あわせて、場の最初に「失敗してもいい」を言葉で明示する。言わなくても伝わっている、はだいたい伝わっていません。

ふたつ目は、話す責任と聞く責任をセットで置くこと。話す側は短く端的に。聞く側は、相手が「間違ってるかも」と思いながら話している前提で受け止める。これを共有するだけで、会議の温度が変わります。

三つ目は、発言のハードルを物理的に下げること。全員が一言ずつ話すチェックインを入れる。意見が出にくいときは付箋に書いてから共有する。2〜3人で話してから全体に出す。「発言できない人」ではなく「発言しにくい設計」だった、はよくあります。

四つ目が、深い自己紹介です。「何をしている人か」ではなく「どうありたい人か」を交換する。僕はこれを「Beの肩書き」(greenz.jp)と呼んでいます。ある先生の肩書きは「落語家」でした。言葉を通じて人生の幸せを伝えたい人だったんです。

Googleが自社のチームを大規模に調べた「Project Aristotle」でも、成果の高いチームの最大の要因として心理的安全性が挙げられています(Google re:Work — Guide: Understand team effectiveness)。

心理的安全性って、仲の良さのことじゃないんですよね。反対意見や失敗を、その場で口に出せるかどうか。ただそれだけの話です。

100人の職員室で、空気が変わった日

僕が2021年から続けている研修があります。

教育業界のお客さまで、教職員80〜100名が全員参加。1日の集合型を年に3〜4回。いただいていた課題は「教員間の連携不足と、校内の心理的安全性の低さ」「会議では本音が出にくい」でした(株式会社創 導入事例)。

座学は一切やっていません。森での協働ワークと、焚き火を囲んだ対話だけです。

テーマは「成長する環境を全員でつくる」。そこで例の「Beの肩書き」を、インタビュー形式でお互いに引き出し合ってもらいました。

「他の人の人生に、どんな影響を与えられたら嬉しいですか?」

「活動の中で、いちばん大切にしたいことは何ですか?」

最初はみんな、はっきり緊張した顔をしていました。

それが、どんどん笑顔になっていく。100人分の空気が、目に見えて変わっていくんです。

能力の高い人を集めても、お互いの内側が見えていないチームは力を出せません。 逆に、内側が見えた瞬間にチームは勝手に動き出す。

相性の問題じゃなくて、場の設計の問題です。

なぜ、わざわざ屋久島の森でやるのか

屋久島の森の岩場で、参加者6人が円になって対話する体験型研修の様子

僕らがやっている鹿児島の体験型研修は、屋久島の森と焚き火を使って、座学なしで”関わり方”を身体で変える2泊3日のプログラムです。相手を変える研修ではなく、環境を変える研修、と言ったほうが近いかもしれません。

「別に会議室でもできるでしょ」と思うかもしれません。半分は本当です。

でも職場でやると、役割と肩書きが外れないんですよ。部長は部長の顔で座るし、若手は若手の顔で黙る。いつもの椅子に、いつもの関係性が貼りついている。

森は、それを一回はがしてくれます。

焚き火を囲むと人の様子が変わるのを、僕は何度も見てきました。誰かが話し始めて、誰かが耳を傾ける。笑い声があって、沈黙があって、また誰かが話し出す。

焚き火は、何も強制しないんですよね。 ただそこにあるだけで、対話が生まれる。

もうひとつ。一本の薪では、燃えないんです。どれだけいい薪でも、一本では火が続かない。

僕は教員時代、「自分が頑張らなきゃ」と一人で抱え込んでいました。あれは一本の薪でした。

IT企業の新任リーダー研修で来られたとき、人事部長さんがこんな言葉を残してくださいました。

「森の中で、普段は対立していた部下たちの新しい一面に驚きました。研修から戻った後、明らかに社内の雰囲気が変わりました」

(株式会社創 導入事例)

屋久島での2泊3日と、費用のこと

屋久島の岩の上でノートに振り返りを書き込む研修参加者

鹿児島・屋久島で行う体験型研修の、流れと数字を出しておきます(株式会社創 料金・お申し込み)。

  1. 無料の個別相談(60分):「個人の問題」に見えている出来事を聞かせてください。環境側の話に読み替えられそうか、その場で一緒に見ます。
  2. お見積り:内容が固まってから2〜3営業日。
  3. 事前カウンセリング(オンライン60分)とプログラム設計:組織ごとに中身を組み直します。決まった型は当てはめません。
  4. 実施(2泊3日):森での協働ワーク、焚き火を囲んだ対話、毎日の振り返り。野外活動には日本山岳ガイド協会認定ガイドが同行します。
  5. 1か月後の振り返りセッション(オンライン):職場に戻ってから何が変わったかを一緒に見ます。

費用は2泊3日の標準プランで1名180,000円(税抜)。6名までが標準構成で、最小催行は3名。7名以上は人数に応じて変動し、20名を超える場合は会場を分けます。

プログラム費に含まれるのは、事前カウンセリング・プログラム設計・3日間のファシリテーション・野外活動の安全管理・1か月後の振り返りセッション。交通費、宿泊費、食費、現地移動費は別途です。

屋久島以外への出張もできます(講師の交通費・宿泊費が別途、プログラム費はお見積り)。法人向けには2日間のリーダー研修や3日間のリトリート型も(プログラム一覧)。

よくある質問

Q. 座学の研修と、何がいちばん違いますか?

うちは座学をやりません。100名規模の体験型研修でも、森での協働ワークと焚き火の対話だけで構成しています。

Q. 少人数でもお願いできますか?

できます。最小催行は3名。標準構成が6名までなので、少人数のほうが一人あたりの対話量は増えます。

Q. 屋久島まで行けないのですが、出張は可能ですか?

可能です。鹿児島本土(鹿児島市など)への出張実施も可能です。講師の交通費・宿泊費が別途必要で、プログラム費はお見積りになります。

Q. 雨が降ったらどうなりますか?

屋久島はよく降ります。天候によっては代替プログラムに切り替えます。野外活動には日本山岳ガイド協会認定のガイドが同行しますので、安全判断はこちらで責任を持ちます。

Q. 効果はどうやって見ますか?

1か月後のオンライン振り返りで確認します。研修中の満足度ではなく、会議のやり方や声のかけ方が実際に変わったかを見るほうが大事だと思っています。

最後に、ひとつだけ聞かせてください

あなたの職場の”できない人”は、誰の目に、そう映っていますか。

僕は8年かけて、その”誰か”が自分だったことに気づきました。気づいたあと、生徒を変えようとするのをやめたら、勝手にクラスが動き出した。

たぶん、職場でも同じことが起きます。

まずは無料の個別相談(60分)で、今の状況を聞かせてください。お問い合わせはこちらからどうぞ。


著者情報:渡邉匠(ちげ)。株式会社創 代表。鹿児島県屋久島町在住。2016年に屋久島の通信制高校へ赴任し、10年間教員として勤務。主任として空回りした経験とコーチングの学びを経て、「教える」から「引き出す」へ関わり方を変える。2025年に独立し、株式会社創を設立。屋久島の森と焚き火を使った企業研修・リトリート・コーチングを行う。

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