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屋久島リトリート|教員が学校の外で”問い”を取り戻す4日間
【2026年9月時点】学校での働き方や教育の現状に行き詰まりを感じ、「自分はこのままでいいのか」という問いを持ち始めた教員・教育者がいる。そういう人が学校の外に出て、屋久島リトリートの時間の中で何かを取り戻していく。元教師として10年間学校現場に立ち続けた僕は、その気持ちがよくわかる。
この記事でわかること:
- 教員・教育者が学校の外で「問い」を取り戻す意味
- 「教える人」から「問いを持つ人」に戻るとはどういうことか
- 教員向け合宿「教員のためのクリエイティブ合宿 in 屋久島」の日程・内容・参加費
僕が教員を辞めた理由
元教師です。
2016年から10年間、屋久島の通信制高校で働いた。英語と情報を10年教え、教務主任・教員研修も担当した。
赴任して2年半で主任になった。意気込んで、仕組みを作って、スタッフに言葉を伝えた。でも、チームが動かなかった。
「なぜ伝わらないのか」「なぜついてこないのか」
当時の僕は答えを探し続けた。でも今振り返ると、そもそも問い方が間違っていた。「なぜ伝わらないか」ではなく、「相手は今、何を感じているか」を問うことができていなかった。
教員8年目にコーチングを学び始めて、初めて気づいた。僕が動かせないと思っていたチームは、実は動き方を知っていた。ただ、安心して動ける場がなかっただけだった。

学校の先生が行き詰まる理由
学校を変えたい、教育を変えたい。そう本気で思っている教員ほど、どこかで二つの問いにぶつかる。
「どうやって、変えればいいのか」
「このキャリアの、その先に何があるのか」
「変えたい」と思ってから何年も経つのに、何から手をつければいいのか答えが出ない。目の前の仕事に追われるうちに、自分がどこへ向かっているのか分からなくなる。この二つの問いは、特定の誰かだけのものじゃないと思う。
全国の学校現場には、「変えたい」という意志を持ちながら、一人で抱えている教員がたくさんいる。授業を工夫して、生徒と向き合って、部活も担任も副業も。それでも「自分は本当にこれでいいのか」という問いが消えない。
この問いは、怠けている証拠でも、能力が足りない証拠でもない。むしろ、教育に真剣に向き合っている人ほど、この問いが強くなる。
問題は、学校という環境の中では、この問いを「持ちつづける場」がないことだ。
なぜ屋久島なのか
よく聞かれる。「なぜ研修の場が屋久島でなければいけないのか」と。
僕が実感していることをそのまま言う。
屋久島に来た人は、まず疲れる。
飛行機と高速船を乗り継いで、電波の弱い島に降り立つ。近くにコンビニもチェーンのカフェもない。翌日には雨でも森の中を歩く。
その「ちょっと不便で、ちょっと手間がかかる」環境が、実はリトリートにとって本質的に重要だ。
日常のノイズが物理的に遮断される。スマートフォンへの依存が自然に薄れる。役職や肩書きが意味をなさない場所に身を置くことで、「自分はどんな人間なのか」という問いに向き合えるようになる。
僕はリトリートの参加者に、最初にこう伝えている。
「メインファシリテーターは、屋久島です」
天気が変わるかもしれない。森の状態が変わるかもしれない。その日その瞬間にしか起きないことがある。だから、何が起きるかは僕だけが決めることじゃない。屋久島がその場を作っていく。
これは謙遜でも言い訳でもなく、リトリートの本質的な設計思想だ。
4日間で起きること
2027年3月の「教員のためのクリエイティブ合宿 in 屋久島」は、「潜る。語り合う。創る。」の3つで設計している。
内省(inner discovery):屋久島の森を歩きながら、自分の内側に潜る。ふだん後回しにしてきた問いと、静かに向き合う時間だ。
対話(creative dialogue):全国から集まる教育のリーダーたちと、本音で語り合う。答え合わせではなく、新しい問いが生まれる対話だ。
創造(creation):島で受け取ったものを、日常で活きるかたちに変える。持ち帰るのは思い出ではなく、明日からの実践だ。
僕はよく、良い学びとはマインドとソウルが変わることだと話している。知識を得るのとは違う。
知識は頭に入る。でも体験は、身体に入る。教員として「教える側」にいた人が、この場では「学ぶ側」になる。その切り替えそのものが、すでに一つの体験だ。
※プログラムの詳細は、参加メンバーの関心に合わせて設計中だ。

「教員向け屋久島合宿」という選択肢
2027年3月、SOUは教員・教育者のための合宿「教員のためのクリエイティブ合宿 in 屋久島」(Creative Camp for Educators)を開催する。
日程は2027年3月20日(土)〜23日(火)の3泊4日。場所は鹿児島県・屋久島。定員は10名の少人数だ。
企業向けの研修とは少し違う。参加するのは、「教育に関わって生きている人」たちだ。対象は次の3つ。
- 小中高の教員
- 教育関係者
- 教育に関する事業をやっている個人事業主・経営者
こんなあなたと、行きたい。
- 学校や教育を変えたいという熱を持っている
- ICTだけでなく独自のクリエイティブな教育を実践している
- これからの自分のキャリアと教育ビジョンを考え始めている
- 学校や地域を超えて、同じ志の仲間と繋がりたい
共通しているのは、「今の自分のままでいいのか」という問いを持っていること。そして、同じ問いを持つ人と話したいと思っていること。
同じ志を持つ仲間とは、自分の学校や地域の中だけではなかなか出会えない。だからこの合宿は、学校や地域を超えて、同じ志の仲間と繋がりたい人と一緒に行きたいと思っている。屋久島は、そういう人たちが出会う場所になれると思っている。
案内するふたり
渡邉匠|株式会社創-SOU-代表取締役/日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド/プロコーチ・ファシリテーター。カナディアンロッキーで山岳ガイドとして従事したのち、2016年に屋久島の通信制高校へ着任。英語と情報を10年教え、教務主任・教員研修も担当した。2025年に株式会社創-SOU-を設立。
木村剛隆|聖徳学園中学・高等学校/Apple Distinguished Educator Class of 2026/Adobe Creative Educator Innovator。新卒で屋久島の学校にて教育活動をしたのち、東京へ拠点を移す。聖徳学園では、クリエイティビティの育成を目指した中高一貫の探究学習プログラムの開発と実践を行っている。
日程・参加費・申し込み方法は、合宿の詳細ページ(教員のためのクリエイティブ合宿 in 屋久島)にまとめている。
よくある質問
- Q. 教員向けリトリートは何が違うのですか?
- 「教員のためのクリエイティブ合宿 in 屋久島」は、企業研修と違い、組織の課題解決を主目的にしていません。参加者一人ひとりが「自分はどう生きたいか」という個人の問いと向き合うことを中心においています。そのうえで、全国から集まる教育者同士の対話から、学校や地域を超えたつながりが生まれることも大切にしています。
- Q. 日程と定員は?
- 2027年3月20日(土)〜23日(火)の3泊4日、場所は鹿児島県・屋久島です。定員は10名の少人数開催です。
- Q. 現職の教員でなくても参加できますか?
- はい。対象は、小中高の教員、教育関係者、教育に関する事業をやっている個人事業主・経営者の方です。
- Q. 費用はどれくらいかかりますか?
- 参加費は早割98,000円(税抜・先着5名)、通常128,000円(税抜)です。宿泊費・食費・交通費は別途必要で、国内旅行傷害保険を含みます。お申し込みは、申込後のカード登録の完了をもって完了となり(登録時の課金はありません)、課金は2027年2月18日(木)です。早割はカード登録の完了順で先着5名です。
- Q. 屋久島に行くのが初めてでも大丈夫ですか?
- はい、屋久島が初めての方も歓迎です。宿泊先や持ち物は決まり次第、お申し込み・ご登録いただいた方に順番にお知らせします。アクセスや欠航時の動き方は屋久島へのアクセスと欠航対策にまとめています。
- Q. 4日間で何かが変わりますか?
- 「変わる」というより「思い出す」という感覚が近いかもしれません。忙しさの中で見失いかけていた「自分が大切にしてきたもの」が、自然の中の静けさと対話の中で浮かんでくる。それが日常に戻った後の問いになっていきます。
「問いを持つ人」が教育を変える
教員が変わると、子供が変わる。
この言語化そのものは一見単純に聞こえるかもしれない。でも、僕がコーチングを学んで独立した理由は、ここにある。
「大人に関わることで、その先の子供たちに届く」
学校の中で何かを変えようとしても、一人でできることには限界がある。でも、学校の外に出て、同じ問いを持つ人たちと対話して、また教室に戻る。その往復が、長い目で見て教育を変えていくと思っている。
屋久島は、その往復の場所になれる。
あなたは今、どんな問いを持っていますか?
著者について
渡邉匠(ちげ)|株式会社創-SOU-代表取締役
京都出身。大阪教育大学卒。カナディアンロッキーで山岳ガイドとして従事したのち、2016年に屋久島の通信制高校へ着任。英語と情報を10年教え、教務主任・教員研修も担当した。2025年に株式会社創-SOU-を設立。日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド/プロコーチ・ファシリテーター。屋久島在住。
教員のためのクリエイティブ合宿 in 屋久島は、2027年3月20日(土)〜23日(火)・3泊4日、定員10名で開催する。早割は98,000円(税抜)で、先着5名まで。