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屋久島リトリート|”癒されに来た”経営者が、帰る時に何を決めるか

屋久島リトリート|”癒されに来た”経営者が、帰る時に何を決めるか

屋久島リトリートは、「癒し」を目的に来た経営者ほど、帰る時に大きな決断を持ち帰る場所です。

正直に言います。「リトリート=贅沢な休養」というイメージで屋久島に来た方は、1日目、まだ心が東京にいます。スマホを構えて、絶景を「どう発信するか」で頭がいっぱい。
でも3日目、焚き火の前で何かが切り替わります。帰る頃には「住む場所を変える」「事業を畳んで次を始める」そんな言葉を残していく人がいる。

屋久島のリトリートで実際に起きていることを、本人の実話で書きます。

この記事でわかること

  • 「リトリート=癒し」という誤解と、本当にリトリートで起きていること
  • “休みに来たはず”の経営者が3日目に体験する、モードの切り替わり
  • SOUの屋久島リトリートで僕が意図的に設計している「降ろす・対話・決断」3つの時間

屋久島リトリートは、屋久島の自然の中で3日以上の時間を過ごし、仕事モードを一度降ろしてから、自分の内側の声と向き合うプログラムです。「癒し」はスタートラインで、ゴールは「次の一歩を自分で決めること」。これが、他のリトリートとSOUの屋久島リトリートの違いだと思っています。

「リトリートって何ですか?」とよく聞かれる

元教師です。
屋久島に移住して、焚き火コーチングと企業研修、そして屋久島リトリートをやっています。株式会社創-SOU-の代表、ちげと言います。

リトリートって、他のガイドさんや経営者仲間からもよく聞かれるんです。
「リトリートって何ですか?」って。

ネットで「リトリート」と調べると、こんな言葉が並びます。

  • 心身のリフレッシュ
  • 日常からの避難
  • ストレス解消
  • デトックス

どれも間違ってはない。
でも、僕がやっている屋久島リトリートは、ちょっとこれには当てはまらないんです。

癒されに来て、決断して帰る。

これが、実際に起きていること。
もう少し具体的に書きます。

実話1:VLOGを撮りに来たはずの経営者

数か月前、ある経営者たちのリトリートに同行しました。参加者の多くは、オンラインで情報発信をしているプレイヤー。

屋久島まで来ても、スマホを構えながら、こうつぶやいている人がいました。

「この景色、YouTube用に撮っておかないと」
「インスタ、何時に上げようかな」

さらに印象的だったのは、海沿いの名所について。
「平内海中温泉、VLOGが撮れるなら行きたいです」

温泉そのものを楽しみたいんじゃない。
動画のネタになるかどうかが、先に来ている。

これを批判したいわけじゃないです。発信を続けていれば自然な感覚だし、僕も同じモードになることがある。
ただ、こうなっている時は、体は屋久島にいても、心はまだ東京にいるんですよね。

なぜ「場所を変えても」休めないのか

旅行から帰ってきたのに、なぜか疲れが残っている。
そんな経験、ありませんか?

温泉にも入った。絶景も見た。
美味しいものも食べた。
なのに、月曜日の朝にはもうぐったりしている。

理由はシンプルです。
頭が仕事モードのまま、場所だけが変わっているから。

スマホひとつで旅先でも仕事ができる時代。
メールを返す、SNSに投稿する、コメントを返す。
景色を見ながら「これ発信できるかな」と考えてしまう。

「何かを得よう」「記録しよう」「発信しよう」という思考が残っている限り、どんな絶景の前にいても本当の休息にはならないんです。

自然科学の研究にも、同じ方向の結果があります。注意回復理論を提唱したミシガン大学のマーク・バーマンらの実験では、都市環境を50分歩いた群に比べて、自然環境を50分歩いた群の方が、ワーキングメモリ(短期的な注意保持能力)の指標が有意に改善しました(Berman, Jonides, & Kaplan 2008)。

出典:The Cognitive Benefits of Interacting With Nature, Psychological Science 19(12), 1207-1212

ただし、これは「自然の中にただいること」の話です。
スマホで仕事のことを考えながら歩いていたら、この効果は出ない。
“自然の中にいる”ことと、”自然を感じている”ことは、別物なんです。

実話2:僕自身が「強制的に休む」と決めた理由

正直に言います。

数ヶ月前、僕はめちゃくちゃ忙しい時期がありました。4月開講のコーチング・ファシリテーション講座の準備と、100人コーチングチャレンジで1日3〜5人のセッション。パソコンに向かって、オンラインで人と話して、また資料を作って…の繰り返し。

気づいたら、心も体もカチカチになっていました。

「忙しい時ほど休む時間が必要」。これ、頭ではわかっているんですよ。
でも実践できない。

だから僕は、自分のリトリートを「強制的に休む仕組み」としてスケジュールに組み込みました。参加者をファシリテートする僕自身が、同時に自然と向き合う時間でもある。

森の中に入って、川のせせらぎを聞いて、焚き火を囲む。
そうすると、普段の忙しさの中で見失っていたものが、だんだん見えてきます。

「何で僕、これを頑張ってたんだっけ?」
「本当にやりたかったことって、何だったんだっけ?」

そういう問いが、自然と湧いてくるんです。

経営者も、同じ構造の中にいます。
決める人は、頭が常にON。だから、強制的にOFFを作らないと一生OFFにならない。

「ただそこにいる」が、思っている以上に難しい

屋久島の森の階段を降りる後ろ姿|仕事モードを降ろす1日目の時間

では、どうすればいいのか。

答えはシンプルです。
携帯を手放して、ただそこにいること。

何かを撮るでも、何かを学ぶでも、何かを得るでもなく、ただ森にいる。
これが、めちゃくちゃ難しいんです。

実際にやってみると、最初はものすごく落ち着かない。

「これでいいのかな」
「もっと有意義に過ごさないと」
「せっかく来たんだから何かしないと」

そんな声が、頭の中で次々と湧いてくる。
この落ち着かなさこそが、自分がいかに「常に何かをしなければ」というモードで生きてきたかの証拠だと、僕は思っています。

屋久島でリトリートを運営してきた経験上、仕事モードが抜けるのに最低3日はかかる。
だからSOUの標準プログラムは2泊3日で設計しています。1泊2日では、リセットが始まる前に終わってしまうから(詳細:SOU企業研修・チームビルディング研修の料金)。

3日目に、何かが切り替わる

屋久島リトリート|焚き火を囲む夜の対話(2日目〜3日目に本音と決断が出やすい時間)

2日目まで落ち着かなかった人も、3日目になると様子が変わります。

焚き火の前の静けさの中で、ふっと言葉が出る瞬間がある。

  • 「あ、自分はこういうことをやりたかったんだ」
  • 「本当に優先すべきことは、これじゃなかった」
  • 「来年、住む場所を変えようかな」

これが、リトリートで僕が一番大切にしている時間です。

癒されに来た人が、”決断”を持ち帰って帰る。

屋久島は、僕にとって「人生のターニングポイントになる島」なんです。
教員8年目に、「このまま教頭、校長になるのが本当にやりたいことか?」という問いが、ここで芽生えました。独立して2025年に株式会社創-SOU-を立ち上げたのも、この屋久島の森の中で生まれた問いから始まっています。

同じ景色が、同じ森が、人によって全然違うメッセージを運んでくる。
だから僕は、屋久島を「メインファシリテーター」と呼んでいます。僕じゃなくて、屋久島が人を変えている、という感覚です。

SOUの屋久島リトリートで意図的に設計している3つの時間

参考までに、僕が屋久島リトリートの中で意識している3つの時間を書きます。

1. “降ろす”時間(1日目)

東京・大阪から来た経営者は、まだ頭がフル稼働です。だから1日目は、森の階段を無言で登る、川のそばに30分座る、スマホを封筒にしまうなど、「情報を入れない」時間に振り切ります。1日目で癒されようとしない。「落ち着かない」から始めてOK。

2. “対話”時間(2日目)

2日目の夕方、焚き火を囲みます。1日目に森で湧いてきた問いを、焚き火の前で誰かに話してみる。この時間に、頭の中の言葉が立体になります。
焚き火の前では、不思議と仮面が外れる。カナダのロッキーで星空を見上げながら火を囲んだときも、同じ現象を見てきました。火と沈黙が、人の本音を引き出す装置です。

3. “決断”時間(3日目)

3日目の朝、A4用紙1枚を渡します。「3日間で1つだけ、持ち帰る言葉」を自分で書く。帰りの飛行機の中で、その言葉がじわじわと自分の人生に効き始めます。
“癒された”だけで帰ると、月曜から元のモードに戻る。”決断”を1つ持ち帰ると、1か月後の自分が変わっている。

このプログラムは、2泊3日・6名まで1名18万円(税抜)・最小催行3名で提供しています。企業研修・社員研修旅行・経営者向けの個人参加のいずれにも対応しており、事前カウンセリングと帰任後の振り返りセッションを含みます。詳細はSOU料金ページをご覧ください。

よくある質問

Q1. リトリートと観光旅行の違いは何ですか?

A. 観光旅行のゴールは「体験すること」ですが、リトリートのゴールは「決断を持ち帰ること」です。SOUの屋久島リトリートでは、森を歩く・焚き火を囲む・一人で沈黙する時間を意図的に設計し、普段の忙しさで見失ったものを浮かび上がらせます。癒しはゴールではなく、スタートラインです。

Q2. 1泊2日のリトリートではダメですか?

A. 僕の経験上、仕事モードが抜けるのに最低3日はかかります。1泊2日ではリセットが始まる前に終わってしまうので、SOUは2泊3日を標準プログラムにしています。帰任後に効くリトリートにするには、「落ち着かない時間」を越える日数が必要です。

Q3. 社員旅行や社員研修旅行として使えますか?

A. はい。企業の幹部合宿や社員研修旅行としてご利用いただけます。社員旅行のような観光ではなく、「次の経営判断を持ち帰る合宿」として設計します。料金は6名まで1名18万円(税抜)、最小催行3名、7名以上は人数に応じて変動する体系です(詳細はSOU料金ページに記載)。

Q4. 経営者が1人で参加しても意味はありますか?

A. 経営者の1人参加は多いです。独立の決断、事業の方向転換、採用判断など、「決める人」ほど日常でOFFを作れません。1人参加の経営者には、焚き火コーチングを中心に、問いを引き出す対話を軸に設計し直します。

Q5. 鹿児島県外からでも参加できますか?

A. はい。全国の経営者・人事担当者からお申し込みいただいています。鹿児島空港から屋久島空港までは飛行機で約35分、または鹿児島港から屋久島まで高速船で約2〜3時間です。

著者情報

渡邉匠(ちげ) / 株式会社創-SOU- 代表 / 自由覚醒コーチ
元教員(屋久島の通信制高校で8年、主任経験)。カナダACMG山岳ガイド資格保有。2025年に株式会社創-SOU-を設立し、屋久島で焚き火コーチング・企業研修・リトリートを提供。音声配信「屋久島から自分らしく生きる未来をつくるラジオ」、note「@chige_takumi」で発信。

おわりに

あなたの会社の意思決定、ちゃんと自分の内側の声から出せていますか?
日常の忙しさの中で、本当にやりたかったことが見えなくなっていませんか?

もし一度、「仕事モードを強制的に止める」経験をしてみたい方は、SOUの屋久島リトリート・企業研修をのぞいてみてください。
話を聞くだけでも大丈夫です。

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