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鹿児島 企業研修|研修を「やって終わり」にしない3つの物差し

鹿児島 企業研修|研修を「やって終わり」にしない3つの物差し

鹿児島で企業研修を検討する人事担当者・経営者の多くが直面するのが、「参加者の満足度は高かったのに、3ヶ月後には現場が何も変わっていない」という壁です。リクルートマネジメントソリューションズも、研修単体の業績インパクトを測るのは難しく、受講群と非受講群の比較や、業績に近い先行指標(KPI)を事前に決めておくことが効果測定のカギになると指摘しています(出典:リクルートマネジメントソリューションズ「研修の効果測定や教育体系策定のポイント」)。裏を返せば、「物差し」を決めずに研修を始めてしまうと、どれだけ良い体験をしても「良かった」という感想だけが残り、変化を証明できないまま終わってしまうということです。

今回は、鹿児島・屋久島でご一緒しているある教育機関の研修ご担当者様との打合せから、実際にどうやって「物差し」を設計したのかを、3つのポイントに整理してお伝えします。

なぜ「良い研修だった」で止まってしまうのか

以前、あるエリア拠点の責任者クラス(エリア長)向け研修の企画で、こんな課題が共有されました。「エリア長たちは、失敗を恐れるあまり、自分の担当エリアの成功しか見えていない。全体を見て動ける人が少ない」。研修担当者様ご自身が、現場の管理職を日々見ていて感じていた率直な言葉です。

これは決して珍しい話ではありません。多くの企業研修が「自己肯定感を上げる」「主体性を伸ばす」といった抽象的なゴールを掲げます。ところが、抽象的なゴールのまま研修当日を迎えると、参加者の感想は「気づきがあった」「刺激を受けた」で止まり、それが3ヶ月後の行動にどうつながったのかを誰も追えなくなります。SOUがこの研修設計でまず取り組んだのは、「自己肯定感を上げる」という曖昧な目的を、現場で観測できる行動レベルまで分解することでした。

物差し①:数値目標は「体験の前」に決めておく

研修効果を測る3つの物差しの図解(数値目標・体感の行動・失敗を恐れない文化)

この研修では、3日間のプログラム全体を通じて「心理的安全性の理解」「リーダーとの関係性構築」「チームの行動力向上」という3つの目的を設定し、それぞれに対応する指標を事前に決めました。体験学習の理解度など、3つの指標で研修後に計測できる状態を、企画の初期段階で研修担当者様と一緒に合意したのです。

ここで重要なのは、指標を「研修が終わってから」考えないことです。多くの研修が失敗するのは、当日のコンテンツばかりに時間を使い、「何をもって効果があったと言えるか」を後回しにしてしまうからです。SOUでは、企画の壁打ち段階で「この研修が終わったとき、現場で何が変わっていれば成功と言えますか」を必ず問いから始めます。数値目標は、研修をデザインする前に決める。この順番を守るだけで、当日のアクティビティ選定の解像度が大きく変わります。

物差し②:体感を伴う「行動」で変化を起こす

3日間のプログラムには、コンセンサス形成を伴う料理アクティビティ(限られた時間で未経験の料理に挑戦する)、42.195kmを歩き通すロングウォーク、道具を使わずに向き合う食事のワークなど、いずれも「頭で理解する」だけでなく「身体で体験する」設計が組み込まれました。

例えば料理アクティビティでは、午前のワークの成果に応じて使える食材や道具が変わる仕組みにし、限られた条件の中でチームとして意思決定し、実行までやり切る経験を作ります。ロングウォークでは、体力的にきつい状況の中で、弱っているメンバーをどう支え合うかが自然と問われます。これらはすべて「教える」のではなく、現場で起きる意思決定や助け合いを、その場で体感してもらうための設計です。「教える」から「一緒に考え、一緒に走る」へ。研修担当者様との対話の中で出てきたこの言葉は、体感型研修の本質を端的に表しています。座学で説明された概念は忘れられますが、身体で覚えた感覚は、現場に戻ってからもふとした瞬間に思い出されるからです。

物差し③:「失敗を恐れる文化」そのものを測る

3つ目の物差しは、少し視点を変えたものです。冒頭の「エリア長は失敗を恐れて、全体の成功が見えていない」という課題そのものを、研修のゴールに組み込むという発想です。単に個人のスキルを伸ばすのではなく、「挑戦して失敗しても大丈夫だ」と思える文化・関係性が組織の中にできているかどうかを、研修の成果として位置づけました。

心理的安全性は、単に「言いたいことを言える雰囲気」ではありません。ここで大切なのは、研修の最中にリーダー自身が失敗する姿を見せる、あるいは参加者同士がお互いの失敗を受け止め合う体験を積むことです。3日間という時間をかけるからこそ、初日には遠慮していた発言が、2日目・3日目には変わっていく過程を、研修担当者様自身が目の当たりにできます。「変わった」という感覚を、指標の数字だけでなく、担当者様ご自身の目でも確認できることが、次年度の継続につながっていきます。

屋久島だからこそできる、体感と数値をつなぐ設計

霧に包まれた屋久島の森と苔むした屋久杉

鹿児島・屋久島でSOUが企業研修・教育機関向け研修を設計する際に大切にしているのは、「屋久島の自然の中でしかできない体験」と「現場に持ち帰れる数値・行動」を、企画段階から一体で設計することです。屋久杉が2000年以上生き続けてきた環境、圧倒的な自然の厳しさとその中にある循環は、都市部の会議室では再現できない気づきを生みます。しかし、その気づきを「良かったですね」で終わらせず、事前に決めた物差しに沿って言語化・数値化していくのが、SOUのアプローチです。

この研修では、次年度のトレーナー向けの数値目標も並行して検討が進み、単発のイベントではなく、継続的な協力体制のもとで研修を積み重ねていく方針が確認されました。1回の研修で完結させず、指標をもとに翌年の設計を見直していく。この繰り返しこそが、「やって終わり」にしない研修の本質です。

まとめ:次の研修を企画する前に、3つの物差しを決めよう

鹿児島で企業研修・教育機関向け研修を検討されている方は、次の研修を企画する前に、ぜひ次の3つを自問してみてください。

  • 研修が終わったとき、現場の何が変わっていれば成功と言えるか、数値目標を事前に言語化できているか
  • 座学ではなく、身体で体感し、その場で意思決定・実行までやり切るアクティビティが組み込まれているか
  • スキルだけでなく、「失敗してもいい」という文化そのものを、研修のゴールに含められているか

SOUでは、屋久島の自然を舞台に、企画段階からこの3つの物差しを一緒に設計しています。「研修はやったけれど、何が変わったのか説明できない」という悩みをお持ちの経営者・研修ご担当者様は、まずは企画の壁打ちからお気軽にご相談ください。


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